的中と配当のバランスがよく、稼ぎやすいと評判の競輪(KEIRIN)。
とはいえせっかくなら金のことばかり考えるのではなく、プロの選手たちによる白熱のレースも楽しみたいところ。
とくに毎年末に行われる「KEIRINグランプリ」は、名実ともに競輪における最もハイレベルなレースだから、競輪をやるなら必見といえる。
このページでは、そんな「KEIRINグランプリ」の開催日程や、選手の出場条件などについて詳しく解説していく。
年に一度の大レースを存分に楽しむためにも、ぜひ最後までチェックしてくれよ。
G1より格上の最高グレードだ
競輪レースは、グレードの低い方から順にF2、F1、G3、G2、G1、そしてGPという格付けがなされる。
KEIRINグランプリは、最上位のGPクラスに属するただ一つのレースだから、つまり競輪の世界で最も格の高いレースだということになるな。
そんな最高峰のレースだけあって、KEIRINグランプリはあらゆる点でほかのレースとは大きく様子が異なる。
例えば、競輪のグレードレースはたいてい予選を含め3日以上にわたって開催されるが、KEIRINグランプリは本番1レースの一発勝負。
さらに出場資格についても、他のレースとは段違いに厳しいものとなっている。
その辺りの条件について、これから詳しく確認していこう。
最高の9人が集結するぞ
KEIRINグランプリに出場するためには、まずS級選手として年40レース以上に出場する必要がある。
そのうえで、以下に挙げる三つの条件のうちいずれかを満たさなければならないんだ。
まず一つ目は、その年のG1レースで優勝すること。
競輪のG1レースというと、2020年現在以下の6つが挙げられるな。
- 読売新聞社杯全日本選抜競輪
- 日本選手権競輪
- 高松宮記念杯競輪
- オールスター競輪
- 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
- 朝日新聞社杯競輪祭
つまりこの条件をもとに、最大6人が選抜されることになる。
残りの枠に入る選手を決めるために、二つ目の条件として「選考委員会が特に認めた選手」というのがある。
一見条件があいまいなようだが、かつては五輪や世界選手権のトラック競技において個人でメダルを獲った選手が選ばれることとなっており、現在でもそれに準じた活躍のあった選手が選ばれているようだ。
さて、ここまでの2つの条件を満たす選手というのは、大抵の場合9人に満たないもの。
またここまでの条件に基づいて参加権を獲得した選手も、グランプリ当日までにA級に降格したり、あるいはレースで失格を重ねたりすると、出場資格を失ってしまうんだ。
そうした場合、三つ目の条件として、残ったS級選手からその年の賞金獲得上位者が順に選抜され、正選手9人と補欠1人が決定するぞ。
そうして最終的にKEIRINグランプリに出走した9人の選手は、翌年のグランプリ前日までの間、栄えある「S級S班」に所属することとなる。
S級S班の選手は、在籍中にあっせんされるレースをある程度選べるようになるなどの優遇を受け、また赤のレーサーパンツを履くことが許されるぞ。
開催日程や場所を確認しよう
そんな9人のレーサーによるKEIRINグランプリは、基本的に各年の12月30日、16時30分前後に開始される。
開催場は持ち回りということになっているが、基本的に立川、京王閣、平塚のいずれかで行われることがほとんどだ。
これまでの開催すべてが400mバンク7周、つまり2825mの条件で行われており、競輪において最も長い距離で行われるレースとなっているぞ。
優勝賞金は年々増額されており、近年は副賞込みで1億円を突破している。
これは競艇における賞金王決定戦と同等の水準で、いずれも1レースにおける世界一高額な賞金としてギネス世界記録に認定されているんだ。
そんな高額賞金を獲得した、いわばその年最強の選手について、ここで軽くまとめておこう。
| 年 | 開催場 | 車番 | 優勝者 | 年齢 | 所属 |
| 2015年 | 京王閣 | 6 | 浅井康太 | 31 | 三重 |
| 2016年 | 立川 | 3 | 村上義弘 | 42 | 京都 |
| 2017年 | 平塚 | 9 | 浅井康太 | 33 | 三重 |
| 2018年 | 静岡 | 1 | 三谷竜生 | 31 | 奈良 |
| 2019年 | 立川 | 4 | 佐藤慎太郎 | 43 | 福島 |
2019年には、当時13年ぶりに同レースに入賞した佐藤慎太郎選手が歴代2位の高齢で優勝を果たすなど、競輪ファンの語り草になるような名レースが数多く繰り広げられているぞ。
KEIRINグランプリで的中をゲットするには
ここまで読んでくれて感謝するぜ。
競輪レースの最高峰であるKEIRINグランプリについて、出場資格や日程などのデータを紹介させてもらった。
このページが、競輪を楽しむための助けになったならうれしく思うぜ。
さて、KEIRINグランプリのことが詳しくわかっても、そのレースで的中にありつけるかどうかは別の話。
日本のトップ九人による一発勝負だけあって、ほんのわずかな条件の違いが結果に大きく響いてくるから、むしろ平場のレースより予想は困難になるだろう。
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